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テーマ2 日本型技術イノベーション創出サイクルの体系化
2-2 無形資産の在庫マネジメントの理論と手法


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慶應義塾大学 理工学部 管理工学科
教授  曹 徳弼

専門分野: 生産管理,ロジスティクス
キーワード: 生産管理,在庫管理,スケジューリング,SCM,製造戦略,企業競争力,リバースロジスティクス
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現在の研究内容と目指すもの


在庫管理を中心に生産管理全般に渡る幅広い研究を行っている。具体的には,生産・物流在庫管理,生産スケジューリング,配送スケジューリング,プロジェクトスケジューリング,需要予測,製造戦略,マーケティング分析と顧客管理(CRM),収益管理(RM),企業競争力などに関するテーマを取り上げ,数理計画手法やシミュレーション手法により,さまざまな条件のもとでの経営意思決定における原理原則を明らかにしている。特に,近年脚光を浴びているサプライチェーン・マネジメント(SCM)については最先端の研究を続けており,定量的分析を特徴としている。


COEプロジェクトで遂行する研究テーマ


無形資産の在庫マネジメントの理論と手法 (在庫管理手法)

  1. リバースロジスティクスに関する研究

    リバースロジスティクスは循環型社会形成において欠かせない部分です.日本では物流大網ですでに静脈物流として位置づけられており,TDMなど物流システム全体の一部として研究が続けられております.曹研究室では静脈物流と解体作業の計画を再製造の在庫管理に合わせて作成する手法を研究しており,MPIRPおよびMPDPPとしてモデル化を行っております.

  2. 循環型製造システムに関する研究

    循環型社会システムの形成において欠かせないのが循環型製造システムであります.設計とも関連しており,ブランドイメージ,安全性などシステムの効率や経済性以外の要素も考慮しなければならず,最適化を実現するためには多くの努力が必要になります.曹研ではL変換やZ変換そしてシステムダイナミックス手法を用いてシステム分析を試みています.

その他,製造戦略に関する研究,デカップリング在庫に関する研究,リアルオプションを用いたサプライ取引設計に関する研究,FPIを用いたプロジェクト契約に関する研究も行っています.