映画「はやぶさ」

200359日に種子島から打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ」が、多くの困難を克服して2010613日に帰還するまでが映画化されて現在、全国の映画館で上映されています。

それに至る日本の宇宙開発前史(糸川英夫の映像が出てきます)からこのプロジェクトの立ち上げ、宇宙科学研究所やその後身の宇宙航空研球開発機構(JAXA)での各プロジェクトチームの活動が要領よくまとめられています。運用時の対外協力室長、的川泰宣氏(映画では的場泰弘、西田敏行が演じる)や全体のプロジェクト・マネージャー川口淳一郎氏(映画では川渕幸一、佐野史郎が演じる)らなど実在の人物をモデルした人物を俳優たちが生き生きと演じていて、臨場感あふれる、映画としても見応えのあるものに仕上がっています。

主人公は、竹内結子が演じるカメラ班や広報女性スタッフをミックスして造型された女性「水沢恵」です。広報や対外交渉の活動(漁協との交渉を含む)もよく描かれ、また予算獲得のための文科省の担当官との交渉なども出てきて、科学技術コミュケーションやSTS的な観点からも面白いのではないでしょうか。監督は、堤幸彦。お勧めの映画です。

公式サイト 
http://movies.foxjapan.com/hayabusa/index.html