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5.1 数値演算ライブラリの利用

大規模なSDP問題を解く場合,大規模な密行列の処理が頻出する. 密行列に関する基本的な演算は, 既に様々な数値演算ライブラリで実装されている. それらはCPUのキャッシュを利用するなど ハードウェアの特性を最大限活かすように設計されているため, 非常にパフォーマンスが高い. 実際,定評ある数値演算ライブラリLAPACK[1]のルーチンは, 普通に自作したルーチンに比べ,10倍以上高速であることも多い. それらのライブラリを利用することにより, 実装の手間を省きつつ, 計算時間を減少させることができる.