SCM性能の「見える化」~簡易ベンチマーキング~:

 

    

 
  • SCMスコアカード(LSC・GSC)無料診断のお知らせ

効率的なSCMの構築に至っていますか?
貴社・貴事業の強み・弱みを客観的に把握していますか?


 本来、企業戦略として捉えられるべきSCM(サプライチェーンマネジメント)は、単なるコスト削減のための一手段、もしくはソフトウェアの導入で機能するものとの見方がなされてしまうことが少なくありません。
 東京工業大学圓川・鈴木研究室が(社)日本ロジスティクスシステム協会(JILS)との共同の下に開発した「SCMスコアカード(LSC・GSC)」は、企業・事業部のSCM健康診断を行い、SCM性能の「見える化」を可能にするための簡易ベンチマーキングツールです。


SCMを経営の柱とするために、
SCM性能に関する健康診断を通して
新たなSCM改革の第一歩を踏み出しませんか?

 

 

  • SCMロジスティクススコアカード(LSC)のご紹介

 昨今の低成長・多様化の時代において、グローバルな環境下での競争優位性を築く上でSCMの重要性はますます高まっていますが、真に効率的なSCMの構築に至っている例は必ずしも多くないのではないしょうか?

 サプライチェーン内には、技術的なものから組織的なものなど、多くの阻害要因が存在し、SCMの構築、効率化が阻害されてしまう場合が少なくありません。

 これらの阻害要因を打破するためには、外敵の存在、ならびにそれらに対する徹底したベンチマーキングの手法が有効であるとされてします。
 しかしながら、これらは時間的にも金銭的にも多大なる労力とコストを要するため、容易には導入・活用しにくいといった問題を内包しているのが実情です。

  そこで、これらベンチマーキングをなるべく簡単に行おうとして登場したものがスコアカードと呼ばれるものです。

 SCMロジスティクススコアカード(LSC)は、既存の各種SCMスコアカードの分類・体系化に基づき、JILS(LEPマネジメントワーキング委員会)との共同の下に2001年に開発し、運用をしている簡易ベンチマーキングツールです。

  SCMを4つの大項目からなる22の項目を通して、自己評価していただくもので、回答に要するお時間は20~30分程度と、非常に手軽にベンチマーク情報を得ることが可能です。

 LSCは現在、国内約1,000サンプル、海外(中国、韓国、タイ、フィンランド)450サンプルと業種・業界を超え、他に類をみないほどの豊富なデータベースの構築に成功しております。

 貴社・貴事業のSCMは進んでいるのか遅れているのか?今後どのような取り組みが必要なのか?業種・業界内に加え、日本企業全体におけるご自身のポジショニングを豊富なデータベースと対比することで手軽に、かつ客観的に把握して頂くことが可能です。

 

  • SCM効率化に向けた3つの性能指標

 SCM効率化に向けては、LSCデータよりSCM性能に関して3つの観点が抽出されています。
パフォーマンスとしての「変化対応力」、組織能力としての「SCM組織力」、IT活用能力としての「情報技術活用力」です。

 これらのSCM性能を「見える化」と対比させたものが下図です。「見せる」ための仕掛けに、“しっかり”と「見る」能力、さらには「見える」ものを効率的に活かす能力が効率化には必須と考えられます。

 これら3つのSCM性能はROAやキャッシュフロー、在庫回転日数といった財務的なパフォーマンスとしての経営成果に確実にインパクトを与えることが統計的にも実証されています。

 

  • SCM性能を経営成果に直結させるためには

 ただし、SCM性能と経営成果との関連性は必ずしも線形関係ではありません。現場・業務レベルの努力を経営成果に結びつけるためには、ある一定レベルを超えなければなりません。この、ある一定レベルとは、平たく言ってしまえば、個々のオペレーションが市場動向にリンクした状態であることに相当します。

 

 また、組織能力としての「SCM組織力」とIT活用能力としての「情報技術活用力」の相乗効果が不可欠で、どちらか一方の強化では、経営成果へのインパクトは薄く、とりわけ情報技術活用力においてその傾向が顕著にあらわれています。

  日本企業全般に対して、国際比較といった観点からは、現場力の優秀さが目立つ一方で、マネジメントに関連して企業戦略としてのSCMに弱みがあることが示唆される結果が得られています。

 くりかえしになりますが、本来、企業戦略として捉えられるべきSCMが、単なるコスト削減のための一手段、もしくはソフトウェアの導入で機能するものとの見方がなされ、現場に任せっきりになっていることが多くありませんか?

 SCMは企業戦略です!決して現場のみに頼り切って達成できるものではありません。日本企業の強みとしての優秀な現場力をムダにしないためにも、確固たる戦略的マネジメント力の下に、各オペレーションを市場動向にリンクさせることが重要です。

 そのために、まずはご自身のSCM性能を客観的に把握し、それを組織として共有化することが新たなSCMの構築、効率化に向けた改革の第一歩となると考えられます。

 LSCを用いたSCM健康診断、ならびにベンチマーク情報のご提供は無料です。
是非この機会にご利用・ご活用頂き、ご自身のSCM性能の現状を客観的に把握して頂ければと存じます。

 

  • LSCのダウンロードと回答方法

 LSC(PDF版)は、以下からダウンロードして頂けます(クリックすると新しいウィンドウが開きます)。

 ご回答に際してですが、LSC22の評価項目は全て5段階のレベル表現が与えられています。各評価項目をレベル1から読み進めて頂き、全てを満たすところまでを評価点として頂きます。その際、例えばレベル2とレベル3の中位に該当すると思われるような場合には、2.5などとすることでご回答ください。また、ご自身に当てはまらないと思われる評価項目については空欄のままで結構です。 

 スコアカードの回答に要するお時間は概ね20~30分程度です。

  • GSCのダウンロードと回答方法

 従来のLSCを発展させ、グローバルな視点、さらにはマーケティングや調達戦略、最新のIT活用を反映させた評価項目を追加したGSCについても以下よりダウンロードして頂けます。

GSCについては現在ベンチマーク情報のご提供に向けて順次データ数を増やしています。是非ご協力賜りますようお願い致します。

 

  • 診断結果概要のご紹介

 ご協力企業様へご提供させて頂く、SCM性能の健康診断結果は、主として以下のようなベンチマーク情報となります。

    • レーダーチャートによる各評価項目におけるポジショニング図
    •  3つの観点に基づくSCM性能のポジショニング図
    • データベース内における順位、偏差値などの情報を業種・業界別、ならびにサンプル全体と比較し、総合診断としてまとめた一覧表

 

  • データ管理および秘密保持契約について

 ご提出いただくデータに関しては厳重に管理され、東京工業大学圓川・鈴木研究室およびJILS以外の外部に企業・事業部が特定できるような形で公表することは一切ございません。また、必要であれば別途秘密保持契約を締結させて頂きます。

問合せ先:〒152-8552 東京都目黒区大岡山2-12-1,W9-61
東京工業大学 大学院社会理工学研究科
経営工学専攻 圓川・鈴木研究室 LSC調査担当
E-mail:lsc(at)ie.me.titech.ac.jp
※ (at)を@に置換して下さい
Tel:03-5734-3941
Fax:03-5734-2947