Dayton Diary

写真特集: ステートフェア - 2000年9月5日


夏の初めの頃、私が今居る学科、すなわちライト州立大学の心理学科の教授の先生の一人が、私にオハイオ州のカウンティフェア(county fair)の日程の書かれた紙を持ってきてくれて、こう言いました。「是非あなたに、このアメリカの最も奇妙な習慣のひとつを楽しんで欲しい。」そして、カウンティフェアというのは、郡(カウンティ)ごとの農産物や家畜の品評会で、牛や羊のコンテストもあり、そこで優秀な成績を取った家畜は今度は州のステートフェア(state fair)に行くんだよ、などといったことを説明してくれました。オハイオ州ではデイトン周辺でも、夏の間たくさんのカウンティフェアをやっています。とても興味をそそられた私はさっそくスケジュールを調べましたが、長い間西海岸に出かけることなどが災いして、結局スケジュールがうまく合わずとても残念な思いをしました。ところが、昨日のレイバーデイ(Labor Day)の休日、たまたま私はあるところで今度はステートフェアをやっていることを知り、喜んでその会場へでかけました。いったいどんなものか見てやろうと。

実際にそこに着くまでは、教授の説明を思い出し、まあ「農業の展覧会」みたいなものだろうと思っていました。農家の人が収穫された農作物や家畜と共に集まって、家畜のコンテストみたいな催しをやって、即売会みたいなものをやって... という感じで。ですから、いざ会場の広大な駐車場に車を停めて、入り口にたどり着いたとき私はとてもビックリすると同時に、とても楽しくなって来ました。会場にはメリーゴーランドはあるはジェットコースターはあるは、屋台はそれこそ数え切れないほど出ていてレモネードやらポテトフライやらホットドッグやら風船やらを売っています。野外ステージではバンドのコンサートやマジックやコメディアンのショーが開かれています。そして、なんと会場の中にはレースサーキットが出来ていて、カークラッシュレースがスタート目前でみんな列をなして観客席に入っていく一方で、会場の隣では車が出来る前の古い駅馬車の展示会をやっていたりします。もう遊園地のようなすごいお祭り騒ぎです。(そしてまたも、私はデジタルカメラを持っていかずに後悔したのでした。今回はとても安いもの(たまたま持っていた Visor + Eyemodule)を使ったので、写りが悪いです。)

メリーゴーランド絶叫系マシン多数

カークラッシュレースクラシックな駅馬車

そういったアトラクションの一方で、もちろん動物たちも沢山います。鶏から始まってアヒル、ウサギ、羊、豚、ラマ、馬、そして牛... 家畜たちは種類毎に木の小屋やテントの中にいて、人々は小屋の中を歩き回って一頭一頭見たり触ったり出来ます。人の身長よりも背の高い巨大な黒い牛がいたり、たくさんの子豚が母親のまわりを駆け回っていたり、やかましい七面鳥やビックリするほど首の長い羊、そしてとても美しい姿のラマ。動物が好きな私は小屋の中のにおいにすぐに慣れ、時間を忘れて小屋から小屋へと渡り歩いていました。

子ブタ子ブタ気品のあるラマアヒルに鶏うさぎ

またいくつもある広場では家畜そのものの品評会も行われていましたが、さらに面白かったのが「牛を引く」コンテストです。4頭つないだ牛をいかにうまく引くかを競うもので、まっすぐだけでなく、曲がったり、後ろに戻らせたりもしなくてはなりません。そして良い体格の男の人たちと小さな小学生くらいの女の子が一緒のコンテストに出ているのもまたとても面白いと思いました。参加者(と牛)が行進を終える度に大きな拍手が起こっていました。

牛を引くコンテスト牛を引くコンテスト

農家の人だけでなく、子供も、おじいさんおばあさんも、若いカップルも、本当にたくさんの人々が来て、ステートフェアを心から楽しんでいました。 今回来てわかったのは、これはある意味でディズニーランドの対極にある、そしてディズニーランドに匹敵する、最もアメリカ的な人々の楽しみの一つの形なのだということでした。きっと私に熱心に勧めてくれた教授も、この"お祭り"を心から愛しているのでしょう。


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Hiroyuki Umemuro
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