先週の金曜日に、ここライト州立大学 (Wright State University)の国際教育センター (UCIE; University Center of International Education) の「コーヒーアワー」に行ってみました。これは毎週金曜日の午後に定期的に行われている催しで、海外のいろいろな国の学生が、ライト州立大学の学生や教官と一緒に集まって、コーヒーを飲んだりお菓子を食べながら、おしゃべりや各国の文化や食べ物などを一緒に楽しむ時間です。今週の話題は「アメリカのスラング(俗語)」でした。アメリカ人の若い男性が「今週の講師」で、彼はみんなにまず「教室で話されているスラングをどのくらい知っているか」というテストを配りました。実際そのテストには30個くらいのスラング -- 例えば「to hook up」(一緒に何かしたりやったり; 「つるむ」あたりでしょうか)、「down pat」(よく知っている)、「blow off an assignment」(宿題を"ふっとばす") など -- が列挙されていて、私は その2/3 以上がわかりませんでした。そしてその後その「講師」は答えをひとりひとり聞いていき、正解した人には、キャンパス内のスタジアムナターセンター (Nutter Center)でのアイススケートショー「Ice Capade」の公演のチケットが賞品として贈らました。
私は日本の大学でどんな日本語のトレーニングが行われているかあまり詳しくありませんが、スラング講座は無いんじゃないかと思います(少なくとも大学が公式にやっているものには)。だから最初私はとても驚きましたが、でもすぐに理解しました。こういったことこそ、外国から来た学生がこの国で勉強を始めて、アメリカの学生の中にとけ込むために大切なことなんだ、と。
国際教育センターUCIE と、英語学科Department of English などこの大学の他の組織は外国からの学生が教室内で"孤立"してしまわないように多大な努力を払うとともに密に協力体制を敷いているように見えます。英語学科は英語が母国語でない学生(ESL; English-as-Second-Language students)のための会話およびアカデミックライティング(論文等の書き方)の講義を行っています。ESL のアカデミックライティングの目標はずばり「次に通常のライティングの講義に進んだ時にアメリカ人の学生と同等に執筆出来る力をつけること」。そして英語学科の先生方はそういったクラスのなかで、コーヒーアワーなどの情報を積極的に提供して参加することを奨励します。またここの英語学科は学生以外の一般向けに、学位の取得を目的をしないプログラムとしてLEAP (Learn English for Academic and Professional purposes)というプログラムも提供しています。こちらは、アメリカの大学に進むための準備をする留学生や、地域在住の外国人、あるいは日本などから短期語学留学をする人などが参加しているようです。そして彼らは同時に一方で指導者を育てることにも注力していて、英語学科にはTESOL (Teaching English to Speakers of Other Languages) と呼ばれる、外国人に英語を教える技術に特化したコースが学部、大学院とも用意されており、そこの大学院生は大学内の教育活動はもちろん多くの国際プログラムをサポートしているようです。
ここライト州立大学では9月半ばに新学期が始まったばかりです。会場に入りきれないほどの外国からの学生 -- おそらくその多くは新入生でしょう -- がコーヒーアワーに来ていました。そして彼らは本当に楽しそうにスラングの練習をして、そしてお互いにおしゃべりを楽しんでいました。