経済環境が厳しい中で競争力を維持する為に、自社内のビジネスプロセスを改善するのみならず、調達から製造、物流、販売といった一連の業務の流れを捉え、管理するSCM(Supply Chain Management)の必要性が近年認識されています。
しかし、組織の壁や日本独自の商慣習の壁にぶつかり、SCMが成功したといえるまでの結果を得ている企業は多いとはいえないのが我が国のSCMの現状であると考えています。
≪SCM効率化とその阻害要因≫
前述したようにSCMの重要性の高まり、更には情報技術の発展(具体的にはPC・インターネットなどのネットワーク技術の普及やRFIDなどハード面での技術革新)により、情報の共有化・可視化の範囲の拡大が進んでいます。
しかし、とりわけ我が国においては、
◆組織制約がSCMの促進を阻害していると考えられます。
そこで、従来より、SCM導入が期待されかつIT投資が先行した以下のような業界においてスコアカードが開発されてきました。
- QRスコアカード(アパレル業界)
- ECRスコアカード(加工食品業界)
スコアカードとは、
- サプライチェーン全体の効率化の視点から、各業務はどのようにあるべきか、またその現段階においての強み、弱み
- 自社の取り組み状況が、サプライチェーンの効率化に向かっているのか、またそのレベルは、ベストプラクティスと比べて、どの程度であるか
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を自己・相互評価することによる簡易的なベンチマーキング手法です。
高い費用と時間をかけてベンチマーキングをすることは時には重要である場合もありますが、まず簡易的に自社・自事業所の強み・弱みを把握し業務改革を起こすことも十分可能です。
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