当研究室では2001年よりJILSのLEPマネジメントワーキンググループ委員会と共同でSCMロジスティクススコアカード(以下LSC)を開発しました。
自社または事業部の仕事の手順や実績を、顧客起点のSCMの視点から、戦略・組織、計画・実行力、パフォーマンス、情報技術の活用の4つの側面に関連した“22の項目”について評価するものです。
開発方法としては、はじめに以下に示す既存のSCMスコアカードの項目の分類・整理と数量化3類によるスコアカードの特徴把握を行いました。
数量化3類の結果、原点付近に位置するSCMスコアカードの欠如から、業種によらない共通性・汎用性を有するSCMスコアカード(SCMロジスティクススコアカード:LSC)の作成意義を認め、これを開発しました。
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≪LSCの狙いと構造≫
既存のSCMスコアカードの項目の分類・整理から4の大項目、22の中項目を有するLSCを作成しました。
【大項目】
- 組織・戦略
- 計画・実行力
- パフォーマンス
- 情報技術
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≪LSC評価項目抜粋(大項目1)≫
大項目の下位層として22の中項目を作成し、各々の中項目に対してレベル5をベストプラクティスとした5段階のレベル表現を与え、回答者による回答のばらつきを削減することを可能にしました。
≪LSCデータ属性分布≫
前述の通り2001年の開発以来5年間、圓川教授等によって対面式でLSCの回答結果は得られている。郵送方式やWebなどを利用するのではなくFace to Faceのつながりをもって、企業の物流担当者(取締役、担当部長・課長)から直接回答を得ていることから、回答の信頼性(すなわち現在までに当研究室に蓄積されたデータ)には絶対の自信を持っています。
日本を代表するような一流企業も数多く回答頂いており、このようなデータベースの中で貴社・貴事業所のベンチマークをすることは大変意義深いものであると自負しています。
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