サムライ高峰譲吉

高峰譲吉の生涯を描いた戯曲「サムライ高峰譲吉」が新宿の紀伊国屋サザンシアターで見る。
新聞で偶然に上演のことを知った。数え12での長崎留学から工部大学校在学、ニューオーリンズ万博出張と将来の妻になる女性との出会い、東京人造肥料会社設立、渡米しての米麹によるウィスキー醸造事業と失敗、タカジアスターゼ発見、アドレナリンの結晶化、晩年の日米親善努力など生涯の重要な場面が見事に戯曲化されていた。演ずるのはこの戯曲を書いた品川能正(しながわ・よしまさ)氏の作品の上演のために立ち上げられた「東京ギンガ堂」という劇団。主役の串間保(くしま・たもつ)氏は、高峰譲吉はこんな雰囲気の人物だったのか思わせる印象に残る素晴らしい演技だった。
紀伊国屋サザンシアター
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東京ギンガ堂

この後、高峰譲吉が生まれた富山県高岡市(11月22日)など地方公演をした後、来年4月にはニューヨークでも上演するそうだ。

(公演ポスター)